塗装には様々なノウハウや耐久性を上げるための工夫が
あります。決して価格だけが判断基準ではありません。
塗装屋さんのノウハウを基に相談してベストな塗装工事をご依頼ください。

塗装の目的って?

塗装には主に3つの役割があります。

❶ 「保護」

❷ 「美観」

❸ 「目印」

最も重要な役割は「保護」です。
ご自宅や店舗、工場などそれは大きな財産です。
だからこそメンテナンスとして塗装が必要です。

紫外線や酸性雨により建物は日々劣化していきます。
建て直しや補修など金額のかかる工事を度々しないよう早めの定期的な塗り替えをお勧めします。

塗料の耐久性について

塗料の樹脂により耐久性が変わります。お施主様の人生設計やご予算によってお選びください。

塗料の樹脂系 一般的な耐久年数 価格
ラッカー系 1年くらい







高価
アクリル系(ペンキ等) 3年くらい
ウレタン系 5~10年くらい
シリコン系 10~15年くらい
フッ素系 15~20年くらい

※フッ素級の耐久をもつ光触媒塗料というものもあります。
※近年、塗り替え頻度を減らすため高耐久塗料が主に選ばれています。

水性と油性どちらがいいの?

生活環境や季節によって選定されます。

夏場は窓を開けるので臭いが気になるから「水性」に・・・
高性能塗料にしたいから「溶剤」に・・・
※既存の塗膜により変わる場合もあります。

昔は溶剤の方が強いと言われていましたが現在は水性塗料の性能も向上し、油性と同等もしくはそれ以上の性能をもつものもあるので一概にどちらが良いかは言えません。

下塗りについて

材質や状態、テクスチャーにより下塗り塗料が変わります。
コンクリート・モルタルなどは「シーラー」や「フィラー」など
鉄部は「錆止め塗料(プライマー)」と素材や上塗りとの相性などにより
下塗りを選定していきます。

塗料の機能いろいろ

塗料には様々な機能がついているものが多くあります。

  • 光触媒(汚れを分解する)
  • 呼吸性(建物内の水分を吐き出す)
  • 防藻・防かび性能
  • 弾性(弾力性のある塗料)
  • 耐薬品性・耐磨耗(床)
  • 遮熱・断熱性
  • 耐汚染性(汚れがつきづらい)
  • 撥水性・親水性(雨をハジクもの・雨と馴染むもの)
  • 抗菌(内装のみ)
  • 防音・防振
  • マグネット・チョークボード(内装)

屋根の塗装

屋根用の塗料は、専用の塗料となります。
直射日光を受ける屋根は通常より厚く塗れる塗料で高耐久性です。
そして屋根の素材により塗ることができる塗料が決まってきます。
壁用の塗料同様樹脂系により耐久性が変わります。

色について

鮮やかな色(赤・黄色)などは耐久性が低く色が飛びやすい。
濃い色の方がうすい色より色落ちが目立ちやすい。
色によって塗料を高耐久にしたりした工夫が必要な場合もあります。
色が鮮やかであったり濃い色の場合は塗料の価格があがります。

その他の塗料

自動車の塗料

新車の塗装は主にカーメーカー工場で塗装されています。修理などの塗装は自動車補修用塗料(主に自動車用ウレタン塗料)を使用します。
自動車補修用塗料はウレタン樹脂でも建物用よりもかなり耐久性が高く専門の知識が必要となります。中には大型車両用の塗料もあります。

工業用の塗料

ラッカー・フタル酸塗料・ウレタン塗料など用途や塗るものにより様々な塗料が使用されます。
焼付塗料に関してはアクリル・メラミン塗料などが利用されます。専用の焼付の炉が必要となったり設備が必要です。
粉体塗料は静電気により被塗物に付着しオーブンで焼き乾燥させます。こちらも特殊な設備が必要とされます。

木部用の塗料

木材保護着色剤です。主に油性・水性、内部用・外部用で分かれます。
木目を生かした塗装が可能で木材を保護します。
木材の状況によってはあく洗い(木部の洗浄)のノウハウも必要になってきます。

エイジング塗装

塗料とは違い、工法となります。劣化や退色したように見せる塗装方法。
古く見せたり、木目や大理石、空などを塗装で表現したりもします。